レジ袋の有料化で考えたこと 〜その3〜
『ゴミに関わる』気になる疑問点を書き出してみました。
本気になれば、もう少し調べられそうなこともありますが
どこまで行っても私に専門性はないので、参考になったサイトを紹介させていただき、この連載を終わりにしたいと思います。
残念ながら正確な数字は見つけられませんでした。
ただ、いくつかのサイトを見てみると、レジ袋の消費量はだいたい30〜40トンぐらいのようです。
プラスチック循環利用協会によれば(プラスチック製品の製造から廃棄処理までのフロー図がめちゃくちゃわかりやすい)
国内消費量: 1,029万トン
有効利用量※: 750万トン(84%)
再生利用量: 208万トン(23%)
※ ケミカル利用(ガス化や油化など)や、発電焼却(エネルギー回収)なども含まれ、私たちが普段目にする再生利用だけではありません。
となっているので、単純に計算すれば、国内消費量の1%ぐらいの削減効果が見込めそうで、それなりに意味はありそうです。
また、この数字と一緒に考えたいのが
有効利用、再生利用するために投じられたエネルギー量です。100円の効果を得るために300円掛かっていないか。。
例えば最近よく耳にする意見ですが、
ゴミを分別することで回収日が増加するため、それに必要なガソリンの量、資源ゴミを再利用するために必要な化学薬品、それらを生成するために必要なエネルギー、これらを全て計算すると可燃も不燃もすべてまとめた方がじつは環境に良い、というものがあります。
真偽はともかくとして、実際のところは?を、このレジ袋ひとつとっても、検証していくことが大切なんだと思います。
余談ですが、イギリスでは2015年に有料化が始まっているので、その辺りの成果も参考にできると、もっとわかることがありそうです。
これをわかりやすくしていくことが大切なんだろうなと。
これは、教えてもらったことですが、世界の大きな枠組みとしてパリ協定があります。(アメリカは脱退してしまいましたが。。)
日本としてもこの取り決めの中で、ある程度のプレゼンスを維持していくことが必要なわけですが、
日本がどれぐらい頑張ろうと地球の問題なので、一応こちらのグラフも紹介させていただきます。
どうしても排出量の多い国に目が行ってしまいますが、人口が多ければ当然数字も大きくなります。人口で割ると違う景色も見えてきます。
繰り返しになりますが、どこまでいっても地球環境の話なので、国ごとに比較してもしょうがないかもしれません。ただ、世界を巻き込む(牽引していく)ためにも、コツコツと実績をつくっていくことが大切だということは理解できます。
たまにニュースなどでも 痛々しい映像や写真を見かけることがあり、インパクトがありますが
感情に訴えかける手法は一時的には有効なものの、誤った情報が拡散されてしまう危険性もあります。
なので、具体的に問題を整理して、個人でできること、企業として努力すること、国としてやるべきことを意識する必要があると感じています。
世界の不幸を個人が背負っても意味がありません。
余談ですが、感情に訴えかける手法に近いものとして、『環境保護』という名目で人を従わさせようとするのにも胡散臭さを感じています。
ストローの廃止、ホテルでのタオル繰り返し利用、他にもいろんなところで目にしますが、正直効果がわかりません。。
と、レジ前でのささやかなやり取りから、色々と考えてみました。
正直、興味が尽きないところでもありますが
このまま書き続けると、いずれ日本のエネルギー政策にも関わってくる内容でもあり、素人の私が書いても、すでにある情報の寄せ集めにしかならないので、このへんにしたいと思います。
お付き合いありがとうございました。
次回は、日本の少子化について『未来を見る力』を参考に考えてみたいと思います。