スタディサプリについて思うこと
スタサプは、月額1,980円で小中高、大学受験に必要な5教科18科目の神授業が見放題
しかも
100万人の受講データで磨き上げた「神授業」を、塾や予備校・通信教育を圧倒的に下回る料金でご提供(HPからほぼ抜粋)
という、まさに時代の申し子のようなサービスです。
コロナ禍で学校に行けなかった時期に、我が家も中一(12歳)の娘と小三(9歳)の息子が、そして、2ヶ月後に父(77歳)が会員になりました。
授業の質は、大人の私が見ていても感心するほどわかりやすく、よくこれだけの授業を収録したなと、思わずため息が出てしまうほどのクオリティです。
近い将来、これを授業で流して、先生はわからない人をサポートするという形態が主流になってもおかしくないと思いました。もしかしたら、すでにそういった取り組みがあるのかもしれません。
ただ、親として、本当のユーザー(お金を払っている者)として、気づいたことを書きたと思います。
毎日メールで、子供が前日に試聴した時間と、確認テストの正答率が届きます。
ですがぶっちゃけ、これは何のため?
という感じてしまっています。
ほとんどの親は子供の勉強を管理できるほどの時間がないという発想が必要だと思います。きっと、送られてきたメールを見て、子どもと一緒にテキストを開ける親がどれぐらいいるのか、なんだと思います。
簡単な話、私の場合は、自分の子供が全行程のどのあたりにいて、どの問題にぶつかっているという情報が欲しいわけで数字そのものには興味がありません。
できればそれをきっかけにして、子供と会話ができるのが理想だと思います。
「昨日全問正解じゃん!」とか「あれ、なんか点数悪かったみたいだね」というものが続けばモチベーションの低下にしかつながらないですし、毎日届くメールを見て、あー子供の教育にちゃんと向かい合えていないなーと、と感じさせるものだけではもったいない。
スタサプには、個別指導コース(9,800円)があります。
こちらは学校の予定に合わせてカリキュラムを組んでくれたり、担当のコーチが専用のSNSで声がけを行ってくれたり、テストを採点してくれたりします。
これらは子どもが直接コーチとやりとりするので、大人が関与することはありません。
もちろんやり取りなども確認しようとすればできますが、我が子であっても親がそのやり取りを監視するようなことはしたくないのが心情だと思います。また、そこまでの時間も労力も、かけられないのが現実だと思います。
なので1と相まって、見えないというか、見えにくい。
塾であれば保護者面談もあるので、先生から直接状況を聞けることで安心もできるし、場合によっては救いもあります。
個別指導コースに求められているものは、学習者だけでなく保護者とも個別に接する必要があるように感じます。口コミを探しても、見つかるのは親の不満ばかりな気がします。(そもそも子供は投稿しないで仕方ありませんが。。)
ですが、そこは同時にビジネスチャンスでもあると思います。
なぜなら、継続を判断するのは親だからです。
ここを改善するだけで、すでに塾よりも安価に提供できる仕組みがあるわけですから、塾に負けない圧倒的な力を秘めていると思います。
私の父(77歳)はターゲットではないでしょう。
ですが、私が見てもフレンドリーなインターフェイスとは言いがたく、ましてやワクワク感はまったく感じることができません。(狙っていないと言われてしまえばそれだけですが。。)
ただ(極端な例かもしれませんが)私は父に使い方を教えるために、3週末連続実家に通うはめになりました。
まさかそこまでわからないとは思いませんでしたが、やはりインターフェイスに問題があることは、もうちょっと研究して欲しいなと思います。
また、ゲーミフィケーションの要素があると良いと思います。
ゲーミフィケーションは言ってしまえば意図的に感情をコントロールすることだと理解しています。
RPGであれば試練を与えて、挫折を経験させ、努力させ、乗り越えさせる。
それを計画的に作り続け addict させるわけです。
もちろん勉強のプロセス自体がそれらの組み合わせですが、せっかくなので、日々の勉強にもその要素があるといいなと思います。
スタサプのライバルは、他のオンライン教育や塾や通信教育だけではありません。
ゲームそのものがありますし、YouTubeやSNSもあります。
すべては時間の奪い合いですのでそれらに負けない(教育のジャンルでしかできない強みを活かし)圧倒的なサービスを、できれば世界初でつくって欲しいなと思っています。
教育界の任天堂へ
授業は、私が学校で習っていた時を思い返せば神々しいぐらいです。
なので、期待を込めての投稿でした。